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誓願寺はもと三論宗と伝えられていますが、法然上人が法相宗の蔵俊僧都から当寺を譲られたあと、浄土宗の寺院となりました。 現在は法然上人の高弟・西山善恵房證空上人の流れをくむ浄土宗西山深草派の総本山です。
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元祖 法然上人 (ほうねんしょうにん)
浄土宗の 元祖「法然上人」は幼くして出家し、日本天台宗の僧侶として学問と修行を積まれ、「智惠第一の法然房」といわれるほど篤学の僧となられました。しかし広大な仏教の教えの中に、自分自身が救われる道があるのかという悩みを解決することができず、ひとりで自分が救われる道を探さねばなりませんでした。苦しい究学のすえ法然上人は恵心僧都の「往生要集」を手がかりにして、自分で悟りを開く聖道門を断念し、他力の浄土門の道を求められました。そして遂に中国の善導大師の御教えと出会われ、新しい宗派「浄土宗」をお立てになって、全ての人々が救われる「念仏」の教えを説かれました。
流祖 西山国師 (せいざんこくし)
流祖西山上人は法然上人自らの手によって剃髪、出家された初めてのお弟子で、法然上人の入滅に至るまで23年間教えを受けられた後継者であります。法然上人の円熟した晩年の教義がそのまま西山上人の教義なのです。
派祖 円空立信上人 (えんぐうりゅうしんしょうにん)
嘉禄二年(1226)派祖円空立信上人は14歳のとき50歳の西山上人に入門されました。そして西山上人ご入滅までの22年間修学を重ねられ、洗練され、すっきりと体系化されたかたちで法然上人、西山上人の浄土教を受け継がれました。
以来、誓願寺は累々と浄土教の御教えを受け継ぎ、 「浄土門の聖地」としての確固たる歴史を積み重ねております。
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